機械の惑星
□そのままでいいよ。
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-何考えてるか解らない-
-変なヤツ、不気味-
-気持ち悪い-
-あっち行け-
色んな奴等が
僕に向けそう言った…
友達だと思ってた人…
少し大好きだった人…
信じてた人にも言われた
僕の性格は人から見るとかなりオカシイらしい…
でも何処がオカシイのか自分では自覚がなくて…
何を変えたらイイのか解らなくて…
みんな僕を避けていった
僕には弟が居る…
弟のプラスは明るくて…
社交的で…
面白い話も出来て…
僕とは正反対だ……
なんで兄弟でこんなにも
性格が違ってくるのか…
僕には…分からない…
昔学校のトイレで、たった1人の友達がクラスの奴等に僕の事を話していたのを聞いた事がある…
-アイツ人形みたいで気持ち悪ぃんだよな〜-
-意味解んない事ばっか言うし、笑ったりとかしねぇしさぁ、マジアイツ病気なんじゃねぇかな〜-
友達だったヤツはゲラゲラ笑いながら喋る…
僕がトイレに居るのも知らずに…
そしてクラスメイトが言う…
-いいのかよそんな事いってよー?もしZが聞いてたらショック受けるぜ?-
すると友達だったヤツはこう言った…
-いいっていいって〜-
-だってアイツ-
-泣いたりしないだろ??-
確かになと、さらにゲラゲラ笑うアイツら…
もちろん僕は泣かなかった…
泣くのはカッコ悪い事…
泣いたヤツの負けだから…
あんなヤツらの為に流す涙なんか無い…
ただ…
言い返す気力もなくて…
次の日から僕は
学校に行かなくなった…
メタスは泣きながら学校に誘って来てたが、
朝 カギを閉める様にしてからは…ドアの前で僕に話しかけるだけになった…
プラスは行きたくなければ行かなきゃ良い、と大して気にも止めなかった…
別に勉強だけなら家で出来るし、運動なら近所に散歩に出れば良い…
友達なんてモノ…
僕にはいらない…
そう思っていた……
ガンダムや皆に会うまでは
皆に会ってから僕は少し変わる事が出来た…
皆…僕の性格には馴れてくれている様だし…
傷付く言葉なんかも
言ったりしない…
こんな僕に仲間が居る事実が、凄く嬉しい…
この幸せを逃がしたくは無い…
けど……
今もまだ
いつ嫌われるか
怖くて仕方ないんだ…
いつまでも変わる事の出来ない自分に…
いつか嫌気が刺されるんじゃないかと……
不安になる……
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