機械の惑星
□今日の始まり、昨日の終わり
2ページ/5ページ
PM05:00
日が沈んで少しずつ辺りが暗くなっていく…
あれからリッキーとゲーセンに行ったり、本屋に寄ったり、友達のGP-01の家に2人して上がり込んだり…
すごく楽しかった
マジで楽しかったよ?
でも…
その時間も、もう終り…
リッキーには門限がある…
もちろんオレんちもだけど…
だからもう帰らなきゃいけない……
もっと話したいな…
もっと遊びたいな…
もっと一緒にいたいな…
けどそれはオレのワガママ…
そんなガキみたいな事リッキーに言うつもりは無い…
だから今日もまたキリの良いタイミングで言うんだ
「またな〜リッキー!」
そしたらリッキーは笑顔で
またと手を振る…
ねぇ、また…っていつ?
もちろんそんな事言ったりはしない…
言って困らせたくないしね…
あぁ…
でもやっぱり
この瞬間が辛いよ…
オレも早く帰らなきゃ…
アレックスに怒られちゃう…
ガンダムは家への帰り道をトボトボと歩く…
PM06:50
やっと家に帰り着いた
「お帰りなさい!
お兄さんっ!」
エプロン姿のアレックスは
待ちわびていたかの様に、玄関まで行き
明るい声でガンダムに言う
「うん!ただいま〜
遅くなってごめんねー?」
ガンダムもアレックスに笑顔で言う、もちろんコレも作り笑いなのだが…
「いえ、ゴハン出来てますから先にお風呂入って下さいね♪」
アレックスはエプロンで手を拭きながら、リビングへと戻る…
「うん、ありがとアレックス」
風呂場へ向かうガンダム…
今日は歩きっぱなしだったから脚がキツイな…
熱めのシャワーで身体を洗い流す…
ハハ、
明日筋肉痛になるかも…
…明日…か…
明日なんか、もう来なかったらいいのにさ…
この憂鬱も……
汚れと一緒に
シャワーで落とせたらな…