小噺
□フルーツキャンディ
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「……………」
普段の彼を見ている者がもし見たら発狂しそうなほど、彼…鬼鷹は憔悴しきっていた。
それもそのはず。
なんせ今日はホワイトデー。
お返しやらなんやらいろいろやっていたらキリがなくなり、かと言ってそれを途中で投げ出す鬼鷹でもなく、結局バレンタインをくれた者(多分学校内女子全員+少数の男子+学校外の女子&女性&男性)に返事と返しをしてきた鬼鷹さん。
性格が性格なのできっちりとこなしたはいいが、かなりの規模だったので時間と労力をかなり消費したらしい。
眼鏡の奥の瞳がすでに死んでいる←
「…もう今日は寝たい………ところなんだが…」
ドアを開けながら鬼鷹はポツリと呟いた。
「…まだ…残ってんだよな」
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