ぱくす

□スマートな男、コン・チャンシク
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「また寒そうな服着てますね」

「え?あぁ、うん、寒い…」

そんな服着なければいいのに、と思う。
どうしてヒョンはそんなに肌を見せたがるの?もっと隠してよ。

「俺はこんなにあったかいのに〜」

「あはは、ホント、あったかそう」

…なにソレ。もう、やんなっちゃうな。こうなったらあれしかないや。


「ジニョンヒョン、ぎゅー。」

「なに、もー、甘えん坊だな」

「そういう気分なんです〜」

抱きついて、ヒョンをあっためてあげたい気分なんです〜。
風邪とかひかれたら心配だし、ついでに、この薄着のジニョンヒョンが俺で隠れちゃえばいいと思って。
な〜んて考えてるのはもちろんヒョンにはナイショだけどね。


「お、チャニ優しいな〜、さすがウリマンネ ゴンチャン!」

「しーっ」

もう!ソヌヒョンは向こうでアヒルと遊んでて下さいよ!
俺のさりげない優しさがジニョンヒョンにバレちゃうでしょう!

…もう、遅かったかな?


「チャナ…」

「…はい?」

「えっと…ありがとう、あったかいよ」

「なんのハナシですか?俺は好きでヒョンに抱きついてるだけです」

嘘はついてません。本当に、こうしたくてこうしてるだけだから。

「そっか。うん、気にしないで、さっきの俺の独り言だから」

「…気にしません」

「うん、ありがと」

これは、気にしないことへの「ありがとう」だと受け取っておきますね。

だって、スマートに、がいいんだもん。








「…ジニョンヒョン、頭撫でるのやめて」

「ごめん、愛しくて」



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