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□初めての・・・
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(3日の休暇を取ったはいいが、成歩堂は仕事で相手をしてもらうわけにもいかない。何をすればいいのだろうか。成歩堂…今何をしているだろう…む、いかん、彼のことを考えると、ううっ…包帯が…きつい…。落ち着け…落ち着け私、別のことを考えるのだ、たとえばそう…)
「トノサマンが幸いに忙しく数回分溜まっている。この機会に消化しよう」
〜数分後〜
『うぬれアクダイカーン!ヒメサマンを人質にとるとは卑怯なり!』
『トノサマン、私の事は捨て置き下され』
『何を言う。愛する者の為なら辱めなど!』
「その通り!私とて成歩堂の為に辱めにも耐えたのだ」
「成歩堂以外の誰かに見せることになるなどと思ってもみなかった…だがこれも愛のためだ…。トノサマン…君はどうする…」
『要求は何なのだ』
「やはり愛を取るのか…つらい決断だ…」
『クックック、我が願いはただひとつ!』
「…ネオ・エドシティの征服か…卑怯者め…」
『貴様の命であるトノサマンスピアーを自ら折れぃ』
「何だと!?精神的に責めるとは姑息なっ」
『それはっ』
『ヒメサマンがどうなっても良いのか?』
『ぬぅ、仕方あるま――『ダメ!』
(アクダイカーンの腕を噛み逃げるヒメサマンに、凶刃が迫る)
『ヒメサマンッ』
庇うトノサマンに――!
「ぬっ!ここで『つづく』なのか!次を早く観なければ!」
ぷるるるるっ
「む…電話か…(はっ)成歩堂!」
ぷるるるるっ
「トノサマンと成歩堂…私は今愛を試されているのだな。もちろん君を選ぶとも、成歩堂!(録画した番組は逃げないことだしな)…御剣だ」
『あっ、僕!』
「うむ、どうしたのだ?」
『うん…あのさ、突然で悪いんだけど』
「なんだ、言ってみたまえ」
『今日これから、お前んち行ってもいい?』
「構わないが、何かあったのか?」
『う、ん。今日の公判でさ、ちょっと色々あって滅入っちゃって…』
(成歩堂の今日の公判、確か事件内容は…)
「強姦殺人だったか」
『うん…何かこう、生々しい話ばっかで、疲れちゃった。だからおまえで口直しっていうか』
「ふむ…かまわな、いや待て」
『御剣?』
(…成歩堂がここに来てふたりきりになどなったら私は…。一ヶ月は禁欲せねばならぬというのに…むうう包帯がきつい)
「その、今夜はだな」
『都合が悪いって?…仕事は休んだって聞いたけど。それとも出かけてるの?』
「家だ。だが少々問題があるのだよ」
『……』
「成歩堂?」
『なぁ今一人?』
「ム?そうだが」
『…本当は誰かと一緒なんじゃないの?』
「何を――
『男なんてヤレれば誰だっていいんだよね!』
「何を言い出す」
『僕が行ったらまずいんだろ』
「…む、そ…それは…」
『ほら見ろ…手術してヤレるようになったら早速かよ、お盛んだな。誰かで練習して僕に実践してくれるんだ、ありがたくて涙が出るね!』
「誤解だ!…いや待て成歩堂。手術…と言ったか?」
『えっ、あ』
「まさか、成歩堂…君は知っていたのか?」
『――なんのこと?』
「その沈黙が答えなのだな。ふ、さぞかし滑稽だったのであろう!?この歳になるまで××とは。……笑いたければ、笑うがいい。どうした! さあ、笑えよ!」
『(笑えないし、笑えるわけないだろ)……御剣』
「何なのだ。これ以上私を惨めにさせる気か」
『今、本当にひとり?』
「術後一ヶ月は性交渉も自慰も禁じられている。そうでなくとも君以外の相手など考えたくもない」
『…そっか。僕のために頑張ってくれたんだな。恥ずかしかったよな。ごめん』
「君のためなどではない…」
『僕のため、じゃないの?』
「ああ、そうだ」
『(それって嫌いになったとか?嫌だよ!謝らなきゃ)御剣、ごめ――』
「君のためではない。私のためだ。宴席での君の言葉が嬉しくて。道を示され、君と繋がらないでいることに私自身がこれ以上耐えきれなかった。君はどうかわからないがな」
『(きゅん)御剣…会いたい』
「だからそれは困ると」
『一ヶ月禁欲だから?』
「うむ…不本意ながら、君がそばにいては耐えられる自信がない」
『…じゃあ、ずっと会えないのか?』
「むぅ…外でなら…」
『外じゃキスできないよ。キスもしてくれないのか?』
「むぅ」
「…成歩堂、3日後の予定は」
『え?公判があるから裁判所、かな』
「では、帰りに検事局へ寄りたまえ」
『…御剣?』
「私の家も、君の部屋や事務所でも。抑えきれる自信はない。だが、神聖な執務室ならば暴走は出来ぬ」
『(職場でって、禁欲的でエロい気がするけど)うん、分かった///』



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