テニスの王子様

□お手本
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夜10時を過ぎ部屋は消灯され、布団が敷かれている。
みんなはなんとなく自分の寝床の位置にはいるものの襖を半開きにして隣の部屋の人と話したりなど、合宿の夜という状況を楽しんでいるようだ。
そしてそれぞれ相談を終えた手塚と不二は隣同士の布団に入りながらこそこそと話をしていた。
「不二…乾達はすでに…。」
手塚が僕の方にきて気まずそうに言う。
「うん...さっき英二に全部聞いたよ...」
手塚の申し訳なさそうな顔に胸が痛くなる。
確かに悩んではいるけど、自分たちのペースがあるんだし落ち込むのは違うよね...
「手塚...他の人と比べるようなことじゃないし.....ちゃんと手塚の気持ちも伝わってるよ.....
英二達も協力してくれるみたいだし、堅苦しく考えるのは辞めない?僕らの悪い癖みたいだし...」
「.....ああ...」
なんか珍しくちょっとだけいい雰囲気かも、なんて...
気付けば部屋全体が妙に静かになっていた。



「...おっ大石えっと.....」
「うん、.....分かってる...英二...」
隣の布団から目元だけを出して、察して欲しいという目を大石に向ける英二。
大石は恋人の視線に愛しさを感じ、照れながらも手を伸ばす。


「何で急に静かになったんだ...?
しかも口裏合わせた見てぇに.....」
「...直に分かるよ。」
全く状況の掴めない海堂に低く掠れた声で返答する乾。
な、なんでこの人今エロい声を出したんだでかい声出せないからなのかもしくは俺がおかしいのか...?
乾の態度にさらに混乱する海堂。


「なんだぁこの雰囲気?せっかくの合宿の夜なのにもうみんな寝る気か?」
海堂に続き何も知らない桃城は隣のリョーマに話しかける。
「...違いますよ桃先輩、てかうるさい。
.....あのさ...めったに俺からなんて誘わないっすよ?」
空気を読まず声すら少し大きかった桃城だが、普段のリョーマからは絶対に出てこない言葉に一瞬で雰囲気を察した。
そして強がりながらも耳が赤くなっている小さい恋人を引き寄せた。


「て、手塚.....」
静かになった部屋で会話の内容こそ聞こえないもののそれぞれ少しだけ開いた襖から各所で何かいかがわしい雰囲気が漂い始めていることに気付く不二。
「不二、これは.....」




〜大石&菊丸side〜
「ふっ……ん…」
「…ん……英二...」
もうどちらの布団か分からない状況でお互い両手を握りしめながら深いキスをする。
いつもと違う環境、そしてすぐ近くに友人達がいる状況に興奮を覚えつつ

「そういうことだ海堂。」
「なっ…俺はってッ…んっ!」
乾達がキスして、
「桃先輩……ん…。」
「いつもそんなことしねーじゃねーか!反則!」
越前からキスしたり、
ゲイビデオ見せられてる気分だよもう。
「何か…他の人に見られると燃えないか?」
「何気に変態発言だけど…分かるにゃ!海堂とおチビには負けないもんね!」
「…乾先輩。何の勝負か分からんが負けねぇ…。」
「意味も分かってないのにそんなこと言うとは…可愛い。」
「桃先輩勝ちにいきますよ。」
「越前デレフィーバー過ぎだろ…。」
いつの間にか受対決始まってるよ?
「さっき聞いてしまったんだが、大石と乾と桃が誰が一番喘がさせるか対決をしようと…。」
「ねぇむしろ楽しんでるでしょ手塚?」
「あっ…んぁっ…。」
「可愛い英二…。」チュッ
大石が片手で英二の乳首を弄り、片手で英二のものを弄る。
乳首って男でも気持ちいいのかな…?
「そろそろ慣らすよ?」
「んー…指…。」
「はい。」
「ふっ…む…。」
なんで英二は大石の指舐めて…?
「ありがと英二。」
チュッ
さっきからキスのタイミングが見てるこっちがこっぱずかしい…!
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