テニスの王子様

□おかえり!
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大石が革命を成し遂げ帰ってきた直後、明日日本代表をかけた入れ替え戦をすると宣言された。
みんながざわつく中、俺は大石に駆け寄る。
「大石っ!すっごい!No.16のバッジじゃん!」
「うん…どうにか勝てたよ。」
確かに結構ボロボロ…
「…あのさ……大石…ダブルス、やったの?」
英二が少し俯きながら聞く。
「…ごめん、英二…負け組で革命を起こすってことになったから…」
「…誰と、組んだんだよ……」
俺だって大石がいない時不二とか桃と組んだし、しょうがないとは思うけど、やっぱりちょっと…
「………仁王くんと…」
仁王…大石と仁王?え…どうやって勝ったの?
「もしかしてさ、同調とか…」
俺以外と出来るわけないけど、なんかちょっと怖くなって声が小さくなっていく。
「……ごめん。」
「うそ!?どうやって!?」
想像と違う言葉が聞こえて、驚いた勢いと怒りで大石の胸ぐらを掴む。
「仁王がイリュージョンで英二になって…」
「え…それ、う…ん?」
結局俺と同調してる…?
「ごめん、仁王と同調したことには変わりないんだ。」
「…そーだよにゃ…今日はしょうがないけど、もう他の人とは組んじゃ駄目だかんな!」
「もちろん…ありがとう、英二。」
大石が優しく笑う。
なんか久しぶりにみたかも。
大石は革命組だからしばらくチーム違ったけど、革命も終わってやっと大石が戻ってきたって感じがして嬉しくなる。
「…よっし行こー!」
勝手に手を繋いで歩く。
「英二、…このまま寮までいくのか?」
「いーじゃん、このままで。」
実は人目もあるし普段あんまり手繋いだりしないんだよにゃ…
でもなんか手を離したくなくて大石の手をギュッと握る。
そしたら急に目の前に大石の顔。
一瞬触れるだけのキスをされた。
「にゃっ!?大石こそ何してんのさ!」
「いやぁ…ごめん、可愛かったからつい…」
「あっついのぉ、こっちまで焼けてしまいそうじゃ。」
耳にはいってくる特徴的な喋り方。
「にっ仁王くん…いつからそこにいたんだ?」
「プピーナ」
「俺らに何か用かにゃ?」
「タマゴと組んで悪いと思ってな、菊丸にイリュージョンしたのもそうじゃが。」
言葉とは裏腹に仁王はニヤニヤとしている。
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