テニスの王子様

□入れ替わりってよくあるよね
1ページ/3ページ

あ。菊丸先輩だ。
「おっチビぃ〜!」
菊丸先輩が急に階段の上から跳んで抱きついてk「ちょっ、菊丸先輩!?」
俺が菊丸先輩を支えれる訳もなく派手にすっ転ぶ。
「いったいなぁ〜!ちゃんと受け止めろっつーの!」
「あの…。菊丸先輩…。」
目の前にいるの…俺なんだけど。
「あり?転んだせいで背が縮んで…え?」
「いや、俺ら…中身変わってますよ。」
「そんなありきたりなことある訳………あるよどうしよおチビぃ!」
「知らないっすよ。菊丸先輩が突っ込んできたんで。」
「大石とちゅーできない!」
どんだけ大石先輩とキスしたいんですか…。
…やっぱ俺も困るかも。

「大石達に言った方がいいかにゃ〜?」
「いや、ここは敢えて隠した方が面白いっすよ…!」
「おチビも悪よのぉう!」
つーわけで俺が菊丸先輩を、菊丸先輩が俺を演じる事決定。
どうにか演技を練習して部活に二人で向かった。
「英二、越前!遅いかったじゃないか。どうしたんだ?」
「それがね、聞いてよ大石っ!……あ。」
あー。
「え、越前…?」
「えーと…いやぁ、テニスやりたくてテンションが…。」
ヘタ!俺の演技ヘタ過ぎる菊丸先輩!
「おチビ大丈夫かにゃ〜?」
自分でおチビって言って、にゃ〜って…俺のプライド考えてくださいよ!
「あんま喋んないでください先輩。」ボソッ
「ごめんにゃ…。」ボソッ
「大丈夫か越前?」
「う、うっす。」
「そうか。じゃあ英二、練習行こうか。」
「その前に二人共グランド20周!遅れた罰だ!」
「はは…いってっらっしゃい英二。」
「…ほーい。」
はぁ…。疲れる…菊丸先輩のフリ…。
しかも走らされるし…。
菊丸先輩と並んで走っていると、
「やばっ!ごめんおチビ!」
「なんすか今度は…。」
「今日…大石ん家行くんだった!」
「あっ。俺も桃先輩んとこ…。」
「「……。」」
反対に行くしかないね…。
「うー。大石んとこ行きたい…。」
「しょうがないから菊丸先輩は桃先輩のところに。俺は大石先輩のところに行くしかないっすよ。
…でもさすがに恋人なんすから中身変わったら気付くはずっすよね?」
「にゃ〜るほどー!大石は絶対気付くもんねっ!
勝負だよおっチビぃ!」
「どうすかね…。
俺のイメージおかしくなるような行動とらないでくださいよ?」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ