テニスの王子様

□sweet white day
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「ねぇ英二。」
「なにー不二?」
「僕最近甘いものにハマってるんだけど、英二はそういうのないの?」
「最近かぁ…あ!俺ね、ちょっとココアにハマってんだよにゃ〜。」
「…へぇ、どうして?」
「チョコ食べたいなって思ってたら家にいっぱいココアあったから飲んでたらクセになっちゃって。」
「チョコってバレンタインに飽きるほど貰ったんじゃないの?」
「それは大石と付き合ってからはお互い断ってんだ。」
「なるほど。」
〜昼休み〜
「大石。」
「あ、不二。」
「聞いてきたよ。」
「本当に助かるよ。
それで…何て?」
「大石が言ってた通りココアだって。
気持ち悪いね。ガチの意志疎通って。」
「ははは……自分でも何なんだろうとは思ってるんだけどな。」
〜部活後〜
どうしようかな…。
さすがにココアだけはな。でもお菓子つけてもそんなに変わらないし…。
「大石帰ろーぜっ!」
「ああ、行こうか。」
英二の帰る準備が終わったから並んで雑談しながら二人で帰る。
「今日泊まっていいんだよにゃー?」
「もちろん。」
そう、今日ホワイトデーは運良く金曜日で明日は部活もないから絶好のチャンスなんだ。
でもプレゼントって感じのするものは用意出来てない…。
その時英二が望むものとかがいいかな?
その後は一旦英二の家で荷物をとってきて二人で俺の家に向かった。
「ただいま。」
「おじゃましまーす。」
家に入ると母が英二と喋りたがるから早々に部屋に英二を入れる。
「お泊まりって実はまぁまぁ久しぶりだよなー?でもおばさんも喜んでるみたいで良かったにゃ。」
英二が俺のベッドでゴロゴロしながら言う。
可愛い。
「英二、飲み物とか持ってくるからちょっと待ってて。」
「ほーい。」
俺は二階から降りてココアを作って、マシュマロなどココアに合うお菓子を盛り合わせてお盆にのせた。
本当に大したもの用意出来なかったな……。
後は情けないけど聞くしかないか…。
俺は部屋のドアを開ける。
「おー、大石おっかえり〜!」
「ただいま。ココアとお菓子持ってきたよ。」
「ココア〜!今ハマってんだよねん!」
俺が机にお盆を置くと、英二はココアをとり幸せそうに飲んだ。
これはこれでよかったんだけどさ…。
「英二…。」
「にゃに〜?」
「ハッピーホワイトデー。ごめんこれしか用意出来なくて。」
「ん!そっか今日ホワイトデーか!ありがとにゃ〜!」
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