永遠の唄を。

□兄
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兄は変わってしまった。

話をしていてもどこか上の空で。





お父さんにあった
初めて私を見て笑った。

それは子供にむける優しさの顔ではなく、
何かをたくらんだような、










あぁ、そうか。







そうなんだ。





理解したくなかったけど、なんとなくわかった。



お父さんは私を排除、しようとしているのね。


いいよ。お兄ちゃんがいいなら、
私はあなたに殺されても、悔いはない。




だってこんなに愛されてるんだもの。



いいよ。



そういいたかったけど、


お兄ちゃんはきっと私を殺したことに後悔するでしょう?


そんな時に、星に行こう。なんて言い出したから…



ねぇ、わかってるんだよ?
お兄ちゃんの考えてることなんて。




阿「…りん、おいかけっこしようか。」







こんなとこでおいかけっこなんて。
ほんと…



りん『いいよ!じゃぁ、私が鬼ね。



数えるよ?』








私がいつまでも子供だと思ったら大間違いなんだから。




阿「まけねぇぞ。」




隠すなら、そんな悲しそうな顔しないでよ。




















りん『じゃあするね、



1分特別に数えてあげるよ!



いーち




にーい




さーん




よーん






…』





阿「…っ」


泣きながら走って船に戻る。



見てたの。


知ってたの。




ありがとう、逃がしてくれて。









お兄ちゃん、
























     ダイスキ

























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