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□5章
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「ご連絡していただければお迎えにまいります」
と言って帰って行った田中をルイザは眺めながら呟いた
「わたし…シエルの親戚じゃなかったらシエルとまったく関わりなかったのよね…」
“縁ってすごいな〜”と思いながらルイザはトランシー邸の扉の前に立つとドアを2、3回叩いた すると待っていたかのようにクロードがドアをあけた
「お待ちしておりました ローズオレット様 旦那様は自室にてお待ちになられています どうぞ」
クロードに会釈をするとクロードの隣にいたハンナに案内されてアロイスの元へと向かった
「ハンナまた綺麗なあの庭からブルーベルもらってもいいかしら?とっても綺麗で気に入ってるの」
「えぇ 勿論よろしいですよ お嬢様が喜んでくださるのならそれがわたしの喜びです」
「ありがとう ハンナ」
アロイスの部屋の前までくるとハンナはお辞儀をして来た道を戻っていった 窓から見える夕日は綺麗なオレンジ色をしていた