千本桜
□ぷよぷよ?!
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レムレスとシェゾが出会ったのは一ヶ月くらい前の事ーー
レムレスが保健の先生になった頃
ガチャッというドアを開ける音の向こうには、額を片手で抑えながらふらふらと入ってくるシェゾ君。
「先生ぇ〜、転びましたぁ……」
少し涙目になっている。
よほど派手に転んだのだろう…
「はいは〜い、今行くよ〜」
レムレスはよいしょと椅子に座る。
「今日はどうしたのかなぁ?」
「さっきも言ったでしょ!転んだんですよ!!」
レムレスは笑いながら「はいはい」とシェゾをなだめる。
救急箱からシップを取り出し、シェゾの額にピタッと貼り付ける。
あまりの冷たさに、シェゾは「冷たっ!!」と飛び上がる
「はい、おしまい!」
そう言って救急箱を片付けるレムレス先生。
シェゾには、レムレス先生が可愛く見えてしまい、襲いたいと言う本能を抑え込み、理性を保つのがかなり大変だった。
「……?どうしたの?シェゾ君、さっきからぼーっとして…」
「あ……いや…まだ頭が痛くて…」
レムレス先生は僕の嘘にも気づかず、保健室のベットに寝かしてくれる。
「いつまでも居ていいよ。来たい時に来ていいし、悩み事がある時も来ていいよ?」
その言葉にシェゾの理性が一気に砕かれた。
「…僕、好きな人がいるんです……」
レムレス先生はへぇー、どんな子?と真剣に聞いてくれる…
「…先生です。」
「ふぅん…………って、え?」