千本桜
□桜花
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「ん〜〜〜……眠い、いま何時?」
少女は枕元の時計に手を伸ばす。
7時55分という時間に少しだけ首を傾げる。
「7時55分? 7時……55…分…あああぁぁ!!」
少女は布団から飛び起きると、急いで着替えはじめる。
そしてパタパタと廊下を早歩きしながらある場所にむかう。
そっと障子を開け、話しかけた相手は、
「白哉様ぁ…起こしてくれなかったんですか?」
六番隊隊長 朽木白哉だ。
「…何度も起こしたが、起きなかったから寝かしておいた。」
「寝かしておいたじゃないですよ…今日は、会議があるんじゃなかったんですか?」
「会議があるのは、8時からだ。遅れるぞ。」
「8時から?あと5分しかないんですか? もぅ行かなきゃ……」
少女は瞬歩で、一番隊隊舎にむかった