千本桜

□兄様
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そして二つの文字を書き終えた時、白哉は少し驚いた顔をして、恋次をみた。














“好き”









たった二文字の言葉なのに。






自分の部下に言われただけなのに。





しかも男に言われたのに、ドキドキしてしまった。




一瞬、白哉の動きが止まる。


恋次は白哉の様子をうかがった。





「……恋次…貴様は何も分かってないな…」


「…え?」



「私は緋真の事を話して気をそらしていただけだ。 私は…恋次の事しか見えていないぞ?」




その言葉に恋次は、白哉に抱きついた。 恋次はとても嬉しそうに笑っていた。まるで、お菓子をもらった時の子供のように………










「……あの、に…兄様?」

「…?どうした、ルキア」

「何故、恋次も一緒にいるのでしょうか…」



それからと言うもの、白哉は、何処に行く時も、恋次を連れて行く
ようになった。



嬉しそうに笑いながら……………
















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