千本桜

□兄様
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昨日の事が分かっていたのか、白哉の事を後ろから強く抱きしめていて、徐々に抱きしめる強さが強くなっていく。



そして白哉の髪の毛が、恋次の涙で次第に濡れていった。





恋次が泣いているのは初めて見た。


何故泣いている?


自分の為に泣いているのか?


それとも…私の為に泣いてくれているのか?


私が貴様に冷たくあたってしまったからなのか?


それなら普段もそうでは無いのか?






お前には、私がどう映っている…………




白哉は立ち上がり、そっと恋次の頬にキスをした。

恋次は、白哉を受け入れてくれたかのように優しく微笑み、白哉を敷いてあった布団に押し倒した。



「れ…恋、んッッ……///」





「朽木隊長…いつも緋真さんの話をして嬉しそうに笑っていまスが…お、俺じゃあダメっスか?」



「んッ……………?」



白哉は少しだけ首を傾げる。

すると恋次は白哉の後ろに回り込み、白哉の背中に何かを書き始めた。


ツッ……。と線を一本、また一本と書くのと同時に、
白哉はビクッ…と身体を震わせた。
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