千本桜

□思い
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隊舎に戻った白哉と恋次は自分の部屋に戻って就寝したのだが、何故か五分も立たないうちに、恋次が白哉の部屋に入ってきた。

理由は寝れないからと言う。
白哉は五分寝れなかっただけなのに、と子供のような発想に呆れたが、可哀想なので同じ布団に寝かしてやった。


…が、
二人とも反対を向いて寝ている筈なのに、恋次の寝息がかかるので、注意しようと恋次の方を見た。






………チュッ



「!!!?」




何が起きたのか分からない白哉は、すぐさま反対を向いた。

今、確かにあたった。 白哉の頬に、恋次の唇があたっていた。

白哉は、今のが見えていなかったかと、恋次をチラッと見てみるが、スヤスヤと寝息をたてていて、起きている気配は無い。

白哉は少しだけホッとしたが、高鳴る鼓動は止まる事なく、ただひたすら、一定の感覚で鳴り響いていた。
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