千本桜
□思い
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その後、無事ルキアも見つかり、一護達を穿界門まで見届けた。
見届けた二日目の夜、
白哉は召使いに布団を用意させておき、夜の散歩をしていた。
散歩中に銀蜻蛉(眼鏡屋)に入って行く人影を見かけた。
誰が入って行ったのかが気になった白哉は、銀蜻蛉を少し覗いてみた。
「恋次…」
「く…朽木隊長!」
こんな夜中に自分の副隊長が出歩いているのに出くわして白哉は少しだけ呆れていた。
「恋次…こんな夜中に何をしている…」
「そ…それは…」
新しく入荷したサングラスを毎日見にきていたなんて言えるわけが無いが、白哉はもうわかっていた。
「帰るぞ…」
白哉の一言にビクつきながらも、恋次は「……はい」と短く返事をして、隊舎に戻った。