ロイジニ30題

□03-ジーニアス
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ジーニアス。
俺の一番の親友で…それ以上の意味で好きなヤツ。

その俺を馬鹿にしたような目も、
笑ったときの顔も、
怒ったときの顔も、
全部好きだ。

でもたまに、かなり寂しそうな顔してるよな。
お前は気づいてないかもしれないけど、俺知ってるんだぜ。
お前が独りでいると、よくその表情になるんだ。

…もう少し俺を頼ってもいいんじゃないか?
って思うんだ。そういう時。

一回だけ、声をかけてみたことがある。
どうしたんだ? って。
そしたらかなり驚いて、笑ってたよな。

でも…俺でも分かるよ。あれは、無理して笑ってたって。
普段の笑顔とは、違った笑顔だって。

…全く、一人で何抱え込んでんだよ。
俺はお前とは違って頭悪いから、分かんないんだ。

お前に好きって言われたとき、
ホントに嬉しかった。
まあ…意味は『友達として』だろうけどさ。

それでもいい。
今は親友でいい。
でもいつか…伝えなきゃなんない。この気持ちは。

まあ、多分受け入れてはもらえないだろうけど。
それでも…伝えたい。

いつか、話してほしいな。
お前の、抱え込んでることも。


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