お
□あいらぶゆー
1ページ/1ページ
今日は荷物・制服チェックの日だ。
「ユーリ、ユーリ!」
同居…の彼を肩をゆさぶり起こす。うっすら目が開いたのを確認し
「ユーリ、今日は僕が行かなくちゃだからね。 ちゃんとしてくるんだよ」
行く、とは学校にだ。生徒会の当番で朝に校門で制服と荷物のチェック…をしている。
ユーリはいつもひっかかる、朝行く前にフレンが見たときは普通に大丈夫なのに…何故か学校につくと、いつものように制服はだらしなく着て、バッグには最低限の筆記用具と大量のお菓子だけ。
「へいへい……」
ダルそうに返事をするユーリに見えないところで、なにか思いついたような顔をして学校に向かった
「君は………何度言ったらわかるんだ!!!!」
登校中の生徒が数人ふりむく。そこには、きっちりと制服をきた生徒会長のフレンとだらしなく第三ボタンまであけたユーリがいた。
「だってよー、別にせんせー達はなんも言わないぜ?」
すでにあきれて、ユーリには何も言わなくなった先生方。
その他生徒会のみなさん
「君がちゃんとしなすぎて、あきれているんだろ。ほら、せめて第二まではしめて…」
フレンはユーリの制服に手をかける。
「おまっ…いいって、あとでやる」
手を振り払って玄関口へ向かう。
「今回もだめだったな」
「それにしてもフレン会長は飽きずに毎日よくやるなあ…」
数人の生徒がフレンをみながらいう。馬鹿にしているわけではなく、心からすごいと思っている。
あの学校一注意してもなおらない彼は有名だ。ということでそこそこ頭のいい学校なため、制服をだらしく着るようなものなど0に近い。
ユーリがどのようにしてこの学校に入れたか、みな不思議でしょうがない。
しかしフレンだけは、知っていた。 普段…いやどんな日でもだらしないが、要領がいいため勉強はそこそこできる
授業態度は悪いが、テストの成績は普通より上だ。
ちゃんとやればもっととれる。
しかし、どういうものだ 一ヶ月ぐらいフレンが注意をしてもまったくやめる気がない。
先生方も頭を悩ませている。
今日という今日こそは、朝から練っていた作戦を実行させ、明日からはきちんと…いや今までよりましにしてみせる。
そう誓い、フレンは教室にむかった。