★じゅんじゅんと夢の世界へ★

□契約
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〜名無しさんside〜


今日から待ちに待った夏休み!

「名無しさんちゃーん!待ってたよー」ゴツ!「痛っ!!」


『お嬢様に手ぇだすな!』


淳くんに叩かれて研二は目に涙をためて叩かれた部分を撫でている


「ねぇ淳くん、もうお嬢様って呼ぶのやめよ?研二みたいに名無しさんでいいよ」


『じゃあ、夏休みの間は淳くんってゆーのやめてください。淳でいいので』

「うん。そうするね淳っ!」

『お前じゃねぇーよ!!』

さっきまで泣いてたのにいつのまにか元気になっている



「名無しさんちゃんかわいーーっっ!!」(ぎゅーっ)


「ちょっと研二くっつくなぁ!」

「名無しさんちゃんこわいーっ!」


突然うしろから抱きついてきてなんかブツブツ言ってるし


「これ淳が選んだやつやろ?あいつむっつりやけんね」


『誰がむっつりだぁ??』

私の服をクイクイひっぱりながら淳に聞こえるように研二は言ったたため見事殴られた。

「淳いたーいっ!手加減してぇーもーっ!」

殴られたとこを撫でてって私にせがんでくる研二

『………しるか。』


なんか不機嫌な淳……

「名無しさんちゃーんっ!」

「ふぁいっ!」

ぼーっとしてたため変な返事をしてしまった

「あ”ーかわぇーっもーいーな淳ゎーっ」

「あれ淳は?」

淳がいないことに気付いた

「オレオ迎えに行かせた。唯一の遊びあいて」

ヒヒッって笑うと、一歩さがった。研二は無理して笑顔を見せていた。


「俺さぁ中学んときいじめられててさなかなか友達出来なかったんだよね」


そんなツラいことがあったなんて………

研二は続けた

「この学校にきて初めて友達になってくれたのが淳だった。あいつ堅いけどいいやつやろ?俺スッゴい嬉しくて……」


研二の声は少し震えていた…


「俺のたった一人の友達だ。18年生きてて友達一人なんだ俺」


すると私の口は勝手に動いていた。


「一人じゃないよ、二人だよ。研二と会ったその日から」


「名無しさんちゃんありがと」

ワンッ!
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