★じゅんじゅんと夢の世界へ★

□契約
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私は部屋に戻りふぅっと椅子に座った。


『申し遅れました。私、お嬢様の執事歌広場淳と申します。』


し、執事ーー!?
私はドッキリなんじゃないかと思いながらその執事に質問をした。

「執事?私のですか?」


『はい。今日……いえ、今から私はお嬢様の専属執事です。』

えぇーーほんとに執事なのー!?


「詳しく話すとねぇーっ」

いつのまにか背の高い男の人が部屋の中に入ってニコニコと笑っている。


『どっから来たっ!』
「どっから来たんですかっ!」


「ちょっと二人一緒に言わないでよ俺ちょっと悲しいわ…」


私達は声がかぶってしまって、言われたことが相当悲しかったんだろう。その背の高い人は少しいじけていた。


『それで?なんで研二がいるの?』

背の高い人は研二と言うそうだ。


「あぁ……えっと淳くんのご主人様。初めまして樽美酒研二です。研二ってよんでね。」


「は、はぃ……」

『それだけ?』

「え?あっそうだそうだ大切なことを言い忘れてた」

「大切なこと?」

「うん。えっと名無しさんちゃんが行く普通科は、ぜーーったい1人執事をつけなきゃいけないんだよね」


「それが、淳って人ですか?」


「淳って人だってーっ淳くん」

どかっ!

研二は淳様に思いっきり殴られて涙目になっていた。


「淳くん痛いよ……ってゆうかちゃんと話してないの?」

「まだ話があるの?」

「あ、えっとね名無しさんちゃんと淳くんの校章ちょっとちがうでしょ?」


「うん。」

たしかにちょっと形が違う


「ここの学校の校章は男子と女子でちょっと違うからそれを交換して契約完了ってわけ」


「……それって本当なの?淳くん」


淳くんって呼ぶのはなんか恥ずかしかったけど呼び捨てはなんか申しわけなくなって呼んでしまった。


『うん。これからよろしくお願いします。』


「タメ口でいいよ」

『いや、でも……』

「いいのっ!なんか敬語だと落ち着かないから」


『わかりました。』

わかりましたってまた敬語だしちょっと面白いかもっ


「それにしてもあの淳くんが契約ってびっくりしたーなんかあったの?」


『なんもねぇよ』


珍しい?なんかあったのかな?
それにしても淳くん研二には厳しいなぁ




そのとき私は淳くんの表情が変わったことに気づかなかった………
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