ショート
□変わりなんて、
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そう、
君の変わりなんていない
君は僕にとってトクベツだ
だからこそ、
君には変わって欲しくないんだ、
そのままでいてほしい・・・
「おい、何やってるんだよ・・・」
俺の部屋には俺とにゃーさんしか居ない・・・
はず、だがなぜコイツが居るんだよ!!
『へ?なにって・・・にゃーさんのお世話?』
同業者で何本か共演している人気声優らしい・・・
まぁ、俺は苗字のこと好きで告白して今は付き合ってるけど
特に、家に来たりとかは今までなかった
どちらかと言うと苗字の家に行くことの方が多い、苗字いまだに苗字呼び出し・・・
「にゃーさんのお世話なら間に合ってるんですけど・・・てか、何で居るの?」
『何で居る・・・小野君にね
[神谷さんの家に行くと、神谷さん喜ぶ]
って言われたので来たというか・・居ます。』
居ます。ってはっきり言われてもなぁ・・・
てか、小野君の物まね上手だよ!!
DGSに出てもばれないくらい似てるよ!!
「まぁ・・良いから帰ってよ」
俺は苗字が抱えていたにゃーさんを奪い取りソファに座った苗字に背を向けて、
『なんで・・そっぽ向いちゃうんですか・・?』
私は神谷さんに会いに来たのに・・・神谷さんの笑顔が見たくて来たのに・・
迷惑だったのかな・・?
「なんでって、別にお前の方向いてる理由もないだろ!!
いいから、さっさと帰れよ」
あれ・・?
私は神谷さんにとって大切な人じゃないの?神谷さん・・彼女は一番大事って言ってたじゃない、
じゃぁ、私は彼女じゃないの?
なんでよ、やっぱり・・・
『にゃーさんの方が大切なんだ』
ふと出てしまった愚痴、でもいつも思っていたこと、
「別に・・ンな事言ってないだろ!」
『じゃぁ、私より大切な人が居るんだ、もうにゃーさんと変わりたいくらいですよっ!!』
自分でもよく解らないことを言い捨てて神谷さん宅を出た、
きっと追ってこない、追ってきても平気なようにダッシュで家に帰るというより、
駅に向かう、
そこで会った。
一番会いたくなかった人に、
見られたくない人に・・・
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