ショート
□君との距離
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名前は人気声優
俺より後にデビューしたのに
いつの間にか人気になっていた
今日だってデートの予定だったのにイベントで潰れるしさ・・
「ねね〜神谷さん名前ちゃんのイベント行きましょうよ〜友達Aちゃんも出ますし〜」
なんだよ、小野君が友達Aのこと好きだからだろ
『俺は良いよ、小野君一人で行って来れば』
「愛しの名前ちゃんも出てるじゃないですか〜見に行きましょうよ〜」
ニヤケながら俺の体をメッチャゆすってくる小野君、
本人は気付いてないかもだけど、相当気持ち悪いよ・・
『小野君気持ち悪い、確かに名前出てるけどさ・・』
その日名前が出てるイベントは[お姉さま、私を愛して]のイベントであり、
変態達が集まっている
そんなところに、この変態同然の小野君と行けと!?
「まぁまぁ、行きましょう!!」
無理やり連れ出された・・・小野君の馬鹿
名前が他の男に見られてるところなんて見たくないよ
〜イベント会場〜
「皆〜今日は来てくれてありがとう!!」
名前が話すと会場が一気に盛り上がる
と言うか小野君、君何でチケット2枚もあるのかな・・絶対俺を行かせる気だったな、
「名前にゃん可愛いな〜」
『”にゃん”とか気持ち悪いよ、いつも以上に気持ち悪い小野君』
「ひどっ・・名前にゃんの愛称ですよ?」
知ってるさ、それくらい・・
でもさ、何か嫌なんだよ俺以外が名前の名前呼ぶなんてさ
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舞台袖でこのイベントで共演してる友達Aちゃんが、
ニヤニヤしながら近づいてくる
「ねぇねぇ・・名前あれ神谷さんじゃない?いいね〜彼氏連れ♪」
『え?神谷さ・・ん・・?何で居るんだろう・・』
いつもは来てくれないのに、今日に限って、
こんな恥ずかしい衣装来てるの見られたくないよぉ・・・/////
「神谷さん、この衣装最高じゃなっすか?制服なのに、スカートめっちゃ短いし
胸が強調されるようにさ・・・・」
『小野君うるさい、』
「ひどっ、殴られた・・神谷さん今日狂暴です!!」
あ、無意識で殴っていたみたいだ、ゴメンオノクン
「でも、神谷さん顔真っ赤ですよ?」
『うるせぇーよ・・///』
確かに可愛いよ、あの衣装は名前の魅力を最大限に引き出していると思う!!
じゃねーよ・・
「名前にゃ〜ん」って言う人の声に笑顔で答えてる名前、何か空しい名前が遠い
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