ショート

□ズルイ君
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私はね、あなたの声も何もかも

全部好きなんですよ?

だから・・私のこともっと見てよ・・

某声優雑誌撮影の控え室


『神谷さ〜ん』

「ん?何」

『台本ですか〜?それ、』

「ん・あぁ、そうだけど」


神谷さんは台本を閉じてタイトルを見せてくれた

が、そのタイトルが・・・・


『君と過ごす夜・・・・・』


なんつータイトルですか!?

何ですか・・・名前だけでエロ決定じゃないですか!!


『ちょっと見せてください!!』


台本を覗き込むと・・かなり際どいセリフがっ//


「これね〜意外とセリフ多くてさぁ〜」

『そうなんですか・・頑張って下さいね』



私は神谷さんがいた控え室を出て

撮影場所に向かった

そこには撮影なのか、遊びに来たのか杉田と小野君が居た

やっぱり、遊びに来たのかな・・椅子に座ってゲームやってる・・


「よぉ!!名前2ndステージクリアしたか?」

『一応ね、杉はクリアしたんでしょ?私はまだアイテムが出てこなくてさ・・』


杉と最近買ったゲームの話しをしてると

小野君が顔をのぞいて来て、


「名前何か元気ない?」


さすが小野君!!君よく人の顔気付いたね

さすが変態!!


『そんなことないよ・・元気だよ!!』

「そうは見えないけど・・名前ちゃん何かあったら相談に乗るからね!

神谷さんの事とか、仕事の事とか、神谷さんの事とか☆」

『何で2回言ったの!?』


まぁ・・心配してくれるのはありがたい。


『そう言えば、その台本なんていう作品?』


2人は台本を読みながらゲームをやっている、どっちかにしろ!


「あぁ〜これ、『君と過ごす夜・・・・・』ってやつ、今度アニメ始まるから見てね!ぼくを杉田君と神谷さんも出るよ☆」


キラキラしててまぶしいくらいの笑顔でこたえる小野君

神谷さんが読んでたやつか・・

この作品、この2人も出るのか、ヒロイン演じるの誰だろう


「そう言えば、名前のこと神谷さんが探してた」

『え?早く言ってよ!!そろそろ撮影なんだからぁ・・』


はっを思い出したばかりに小野君が顔をニヤニヤさせて


「早く行かないと神谷さん・・怒っちゃうぞ〜!!」


気持ち悪い小野君は無視しよう


『神谷さんのとこ行ってきます・・』


杉と小野に見送られながら撮影場所のドアを開ける

あいつ等、めっちゃニヤニヤしてる・・





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