∞はじめに∞
□サンプル小説
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待って下さい。
・・・僕の為に・・・。
+七夕+
「このままも、ずっと、一緒に居られますように。」
そう書いた短冊を笹の葉に吊るす。
我侭だな〜・・・。
だなんて、毎年のように思うのに、このお願いは、毎年・・・。
「・・・なんて書いたの?」
君が僕の手元を覗き込む。
それに気付いてすぐに隠す。
「ンだよ〜・・・。」
ちぇー
とわざとらしく言いながら、君は又どこかへ行ってしまった。
そういう行動をとるから、僕は君とずっと一緒にいたいんだよ?
相方兼
僕の想い人。
君が素敵だよ?
照明に当たった君よりも
間接照明の下の君のほうが・・・ね?
僕の上で、笹の葉がサラサラと音を立てて揺れていた。
FIN