hp Dream Novel
□学生シリウス甘夢/こういうのも、いいね?
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夏休みに入り、ジル・クラインはホグワーツからマグルの住宅街にある自分の家に帰宅した。
クライン家は代々純血の家系だが、両親が特別マグルに興味を持ち始めたため、ジルが13歳の時、この住宅街へ引越ししてきたのだ。
「ジル、手紙が届いてるわよ。」
夏休みに入ってから1週間後の朝、ジルのママがジルに声をかけた。
「本当?」
ジルは目を輝かせてその手紙の束を受け取る。
送り主は、リリー、ジェームズ、リーマス、ミシェル、アンナ、それにピーターからも来ていた。
そして、一番下の名前を見たとき、自然と笑顔が零れた。
「シリウス…」
「なぁに?ボーイフレンド?」
隣からママがひょいっと顔を出す。
「え、ち、違うわよママ!」
「あら、顔に出てるわよ」
「もー!」
ジルは咄嗟に手紙をバッと隠してソファに座った。
顔が熱いのがわかる。
実は、今回の夏休みはいままでとは違った夏休みだった。
それは、夏休みに入る直前、自分の恋が実ったから。
「あとで紹介してね。」
ママは笑いながら杖を振って花瓶に花を咲かせた。
ジルはママを少し睨むと、ソファにぼすっと倒れこんだ。
だって、未だに信じられない。
" 俺も…お前のこと好きだ。 "
なんて言われちゃったことなんて!
ジルはクッションを抱いてあの時のことをもう1度思い返した。
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