「こんにちは、地獄からやって来ました」

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「おう、おっはよーーいっちぐぉぉおおお……ボブっ」


in ホームルーム。



毎度の如く一護に飛び付いてくるのは一護達のクラスメート・浅野啓吾。


そして一護にかわされるorヒジ固めを食らうのはお約束。



「もう、ひどいなぁ一護!少し位普通に……」



「ならお前もフツーに来い」


「だっt「おはよう一護、昨日はワークの答えありがとね」



「おう、水色」


啓吾の言葉に割り込んできたのは小島水色。啓吾と同じく一護達のクラスメートである。



「くぅおらああぁあぁああ水色ぉお!!」


啓吾の叫びもサラリとシカトし、水色は席についた一護に言う。



「一護聞いた?あの話」



「そうだそうだ、俺それで話に来たんだわ」







「一護、私も知らぬのだが」


「何なんだ?一護」



……紹介し損ねていた。


実はとある任務で、ルキアと恋次も生徒として現世にいる。ちなみに一護と同じクラス。




「おお、ルキアちゃんに阿散井くんも………」



「転校生来るんだって。しかも二人、このクラスに」



「おまけに一人は美女で、もう一人は男で中国人らしいぜ!!」


水色と啓吾が口々に言う。


「………いろいろすごい組み合わせだな、それ」


若干引きながら石田が言う。


「………名前は、何て言うんだ?」

恋次が聞く。


「お?阿散井君まさか女の子に興味あり?」

啓吾が興味津々、といった風に聞いてくる。


「バ、バッカ野郎!!んな訳ねーだろ!!!!」

テンパる恋次。一護がボソッと「………ルキア一筋だからな」と呟くと、
「一護何か言ったかぁああ!?」
キレられた。



「男の方は忘れたけど……女の子の方はたしか、セイラちゃんだった気がするぜ」

啓吾が言った。


「セイラ……なかなか良い名前ではないか」

ルキアが頷きながら言う。

「セイラ……馬芝中じゃ聞いたことねぇな……織姫、啓吾、水色は?」


一護が尋ねる。一護とチャドとは面識はないようだ。織姫も「聞いたことない」と首を振り、啓吾と水色も知らないらしく、石田も「僕の中学にはいなかった」と答えた。






「セイラなら知り合いだよ」

はっきりハツラツとした女子高生の声がする。


「夏巳、知ってんのか?」


一護は声のした方を振り返った。
そこにいたのは黒々としたショートヘアー、彫りの若干深い顔、日に焼けた肌をしている女子がいた。



柿谷 夏巳(かきや なつみ)。



関東屈指の強さ、伝統を持つ空座第一高校演劇部の副部長を務める快活な女子高生である。一護のクラスメートで、たつきの大親友でもある。


「アタシが中学生の時の大会で会ったんだ。ヤバかった、強くて」


「何がだ?」

ルキアが尋ねる。



「脚本。うちの中学、脚本賞逃してさ。納得できなかったんだけど、セイラのやつ読んで納得したわ。『敵わない』って」


「それはすごいね」


石田が驚嘆して言う。



すると、

「おーう、みんなおはよう!!出欠取るぞ!!」


「あ、越智センセイだ」


SHRが始まるので、皆席についた。





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