「こんにちは、地獄からやって来ました」
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「おはよー、黒崎くん!!」
「おぅ、おはよう井上」
「おはよー、茶渡くん!」
「……ム、おはよう井上」
「おはよー、石田くん!」
「ああ、おはよう井上さん」
空座第一高校。
その校門の前で、お馴染みの4人組が揃う。
死神代行・黒崎一護。
奇跡の治癒術使・井上織姫。
滅却師・石田雨竜。
『護る腕』を持つ男・茶渡泰虎。
破面との激闘、Excusionとの闘いを経て、更に絆を深めた4人は、学校でも共にいることが多かった。
「ねぇ黒崎くん、昨日の『IPPON!』観た?」
「ああ見たぜ、千原やるよな」
「……バカリズムもなかなか粘ったな」
「平成ノブシコブシの片方はかなりきつくて観てるこっちがヒヤヒヤしたよ」
「え゛!?石田観てたの!?」
「『え゛!?』とは失礼だな!!……息抜きに見たい時もある」
「……よく親父さん許してくれたな」
「……僕は一人暮らしだ。………ご心配なく」
「まあまあ、二人とも、もうすぐベル鳴っちゃうから入ろ!」
「だな」
「……ム」
「そうだね」
「あ、そういえば聞いた?あの話」
「え?何の話だ井上」
「昨日たつきちゃんから聞いたんだけどね………」
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