レンジャーシチュ・パロ

□かぐや姫
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 あるところに、コウ源というおじいさんがいました。
 おじいさんは山へ行き、とってきた竹を加工して、おばあさんと二人で生活していました。

 ある日の昼過ぎ、おじいさんがいつものように竹を取りに行くと、山はいつもと違った様子でした。

「ん?
 今日はなんだか、辺りが明るくない?」

 その理由はすぐにわかりました。
 竹を取りながら奥に進んでいくと、根元がなぜか光っている竹が一筋あったのです。
 おじいさんは不思議に思って近づいてみました。

「えぇっ、何これ〜?
 お、面白そうだし切ってみようかな」

 竹の周りをぐるぐる周りながら考えますが、やはり気が引けるのか、竹には触れようとはしていません。

「……よし、切ろう!」

 そう決めた頃には、すでに日は傾きかけていました。
 おじいさんが驚いたのは言うまでもないでしょう。

 鉈を振り上げ、勢いよく下ろすと、

――スパンっ

 小気味良い音を立てて、竹が切れました。

「なにが入っとんのやろ?」

 恐る恐るといった風に竹の中を覗き込むと、そこには着物を着た小さな小さな女の子が座っていて、綺麗な髪と同じように黒い瞳でじぃーっとおじいさんを見つめていました。

「うわぁーちっちゃ!
 手のひらサイズだ〜。
 ……ってな、何?
 なんでそんなに私の方見てるの……?」

 竹の中の女の子は身じろぎもせず、ひたすらおじいさんを見ています。

「え、え?」

 どうしたらよいのかわからずうろたえるも、こんな小さな子をひとり竹林に置き去りにしたとおばあさんに知れたら怒られるでしょう。
 だからと言って連れ帰れば、彼女は何を言うかわかりません。

「る、ルーちゃんに相談しよう」

 悩みはしたのですが自分だけではどうしようもなく、結局連れ帰って誰かに相談することにしました。
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