短編小説
□チョコレイトを君に
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「あれ食べてないの?」
泊まりに来た知念が机の上に飾ってあるクマのチョコを見てそう言った。
「ああ、うん」
だってもったいないだろ?
せっかくお前から貰ったのに・・・とはさすがに言えないけど。
知念がなんだかしょんぼりして見えたので
「なんだよ。一緒に食べる?」
そう訊いたら「だめ。食べない」と言う。
変なやつ。
それがバレンタインデー、3日前の話。
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