短編小説
□恋に似ている
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「絶対無理すんなよ・・・」
って、涼介は僕の頭を自分の顔に当てるようにギュッとする。
涼介がいつも頑張ってるから、僕も頑張れるんだよ。
弱音を吐きそうになったり、そんな事出来ないなって思った時も、ずっと涼介が一緒だったから僕は強くなれた。
高校を卒業したら別々の仕事も増えるのかな。
お互い忙しくなって、刺激しあえる関係になれたらいい。
そう思ってる自分と、
涼介がいない現場だと居場所が不安定で、そわそわしてる自分がいる。
いつも本当に頼りにしてる。
涼介がいると、
僕は何も悩まなくても良かった。
涼介の背中について行けば、前に進めた。
だけど、僕の道と涼介の道はずっと一本の道じゃなくって、
交差したり、
繋がったり、
分かれたり。
だから僕だって、
1人でちゃんと自由に歩けないとね。
また繋がった時に、涼介と一緒に並んで歩きたいから。
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