短編小説
□チョコレイトを君に
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何やら真剣な顔でしゃがみこんで選んでる
と思ったら、急に振り返って
「はいコレ、僕の気持ち」
知念から満面の笑顔で渡されたチョコレート。
深夜のコンビニで。
いや、うれしいです。
うれしいですけどね、それ売り物だからね知念?
「食うの?」
「ううん食べない」
「なんだよお前」
そう言いながらも知念が選んだチョコなら欲しい。
単純な俺はチョコをカゴに入れた。
選んだチョコも可愛いな。
目をつぶったクマがハートを持ってる。
それがバレンタインデー、一週間前の話。
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