長篇小説

□trois
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【不可解な三角・R】


小さな身体を丸めて、裸のままで眠っている知念のあどけないその顔を、裕翔が見つめている。

「布団かけてやって」と俺が言うと、裕翔は無言で知念の肩にタオルケットをかけた。

つい先日、肌触りが良いとねだられて俺が買った、知念の気に入りのタオルケット。


俺はカバンを置いて、自分の携帯を充電しながら知念のスケジュールをチェックする。

明日は昼過ぎまでオフ。
お互いゆっくり出来ると安心して頬が緩んだ。

これで裕翔さえいなければ、完璧なんだけど。と、チラッと見たら

「俺もう帰るよ」と、裕翔はベッドから立ち上がってシャツに腕を通した。
シャワーを浴びたのか、髪の毛がまだ濡れている。


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