悪夢
□10の衝撃
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イライラッ
「何をするの!?」
「不慮の事故です」
しれっと言う。
##NAME1##は噛み付くように体を乗り出した。
「あなた、この人形の作者が好きなんでしょ!どうしてこんなことするの!?」
「私の、その人形に対する不快感がそれを上回ったからです」
イライライラ…
ああ言えばこう言う。
何様のつもり?
私はあなたの"先生"なのよ?
生意気な態度は許さない。
「お仕置きが必要ね!」
##NAME1##の目の色が変わったのをニアは見逃さなかった。
用のなくなった人形をかなぐり捨て、爪を長く伸ばした腕がニアの髪に迫る。
椅子ごと後ろへ倒れ、すんでのところで魔の手をかわしたニアは、起き上がりざまに戦闘機を##NAME1##の顔に投げ付けた。
「キイィーッ!!」
##NAME1##がひるんだ隙に、ドアを開けて部屋を出るニア。
逃がすもんですか!!
戦闘機を真っ二つに割ると、##NAME1##は走りだした。
メロを筆頭とした子供たちの集団を押し退けてニアは逃げる。
「なんだぁ、あいつ?」
するとその二倍以上の勢いで群れを押し退けて##NAME1##登場。
「せ、先生!?」
角を曲がる直前、振り向きざまにニアが言った。
「メロ、ロジャーを!」
そうして。
##NAME1##はワイミーズハウスを去ることになった。
理由は、教師不適任。
そんな馬鹿な…。
天職だったのよ。
子供を押さえ込む事に飢えた##NAME1##は、暗い部屋でただひたすらに。
人形を踏み潰す。
その行為に没頭する。
ああ、お願い…。
夢なら、覚めて……。
Fin
あとがき
うーん、今回は終わりがいまいちですね。ほんとは先生がニアを追い詰めてロジャーが来るところとかあったんですが、もういいやと思って(笑)
ああ言えばこう言うニアを楽しんでもらえれば幸いです。
追伸:タイトルの意味は…全部英語にして、Ten-Shock…
‡OZ‡