冗談

□一つ屋根の下C
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「どーしてもクリアできないんだよね〜、二人、手伝ってくんない?」

可愛げの欠けらもないミサのおねだりに、しかしライトは乗り気なようだった。

「そんなことだろうと思ったよ。貸してごらん、僕と竜崎にかかればなんてことないさ」


「はい、何たってLとキラですから」

とか言いながらただやってみたいだけだった二人は、我先にとストーリーモードを開始した。






◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

episode1
月:役職「キラ」で勝利する


「はは、早速僕の出番みたいだね。竜崎をぎゃふんと言わせてやるよ」

「あ、それ、竜崎さんがLだとは限らないから」


「えっ、そうなのか?」

「そ、そんな、じゃあ私は一体何だっていうんです」

「とりあえずお父様との信頼度を上げるといいみたい」

「分かった。…父さん、Lの情報を頼むよ」




総一郎:竜崎と相沢はLではない。




「ああ、竜崎…いきなり候補から外れて…」


言われて竜崎はさめざめと顔を撫でた(ムンクの「叫び」風)。

「私からLを取ったら何が残るって言うんです…」


「どころか皆がお前をキラに仕立て上げようとしているぞ」

「悲しくなってきました」


「松田さんも、さっきまでお前を庇ってたのに急に疑いだすし…」


「あーそれ怪しい!マッツーがLかもよ」

「松田が…L…?」

「なるほどそういうことか。よし、竜崎も誤認逮捕されてくれたようだし、松田さんを裁いてやろう」


「……(ムンク継続中)」



「やった!やっぱり松田さんがLだったぞ!…
竜崎は…崇拝者か」

「す、崇拝者って何ですか」

「キラを崇拝してる人のことだよ〜」



ドズガビーン!!! 



「つまり何か、私はライト君の身代わりとなって逮捕されたわけですか?松田からライト君を守るために?」

「そういう事になるかな」

「納得できません」

爪を噛み、やぶ睨みの竜崎に、ライトは狡猾な笑みを返してみせた。

「たかがゲームにむきになって…大人気ないぞ竜崎。お前もうあれだろ?いい年なんだろう?」

「どうせ幼稚で負けず嫌いです。…覚えてらっしゃい!」


「狽ヲ、あ、らっしゃい?;」
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