冗談

□一つ屋根の下〜外伝〜
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ずごしゃあぁっ
↑本日二回目の月のパンチ


「きゃーっ、竜崎さん!」

「…本日二回目ですよライト君。もう許せません」


起き上がりざまに竜崎が繰り出した飛び蹴りは、ものの見事に月の"大事なところ"に命中した。


「*☆◆〜÷⇒★♂!!」

「ライト――――!!」

先程よりはるかに悲痛なミサの悲鳴。
彼女にとってはこの先二人の未来における死活問題なので無理もない。


「二回分です」


涼しい顔の竜崎。

対して月は、仰向けに倒れたまま、12巻でお馴染みの断末魔の顔をしてみせた。


「いやあぁっ、ライト!ライト〜!」

「ライト君、顔がじゃが芋っぽいですよ。収穫していいですか」


そう言いつつ、月の頭を両手で収穫しようとする。

「狽竅Aやめろぉ!
(こいつ…絶対もう一回殺す!僕自ら裁く!)」










「…彼らは一体何をやってるんでしょう」


部屋に面したリビングからその様子を見ていたニアが、髪の毛をくるくるしながら呟いた。


「さぁな。また三人で盛り上がってるんだろ」

食卓に足を上げ、板チョコを噛りながらメロ。

「いつもですけど、あの三人の会話はアダルトでついていけませんね」
↑激しく間違ってる



「だな。ところでお前、この指人形13巻についてたやつか?」

それはテーブルに綺麗に並べられている。

「いえ。それは私のオリジナルです。メロは13巻買わないんですか?」


手にした分厚い単行本を見せびらかすように広げてみせ、ニアは言った。

もちろん、SPKが方々に手を回して入手したものだ。

「どこも売り切れだよ」

「私の次で良ければ貸してもいいですよ」


「……絶対イヤだ」


そうですかと返し、ニアはまたページをめくり始める。


椅子を傾けて、斜め後ろから盗み見ようとするメロ…。


大場:ニアの本名に関しては、性のリバーは"川"で、Lから流れてきたもの…
名のネイトはナチュラルという意味から来ていて…
あとメロには

「メロ」

「!!!」



あと少しで読めたのに気付かれてしまった。

舌打ちを一つし、メロは明後日の方向を睨む。

「お楽しみのところすみませんが、メロの名前の由来はなしです」

「(目をいっぱいに見開き)なしだと!な、な、なんで!?」
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