冗談

□一つ屋根の下A
5ページ/5ページ

「決勝進出です」


あれから数時間。
既に会場の外には夜の帳が降りている。

プリン、ぼた餅、雪見大福等の激闘を通り抜けた竜崎の、しかし顔色は変わらない。


「さすがは初代、素晴らしい戦いぶりでした」

見てないくせに。


「最後はフルーツパフェだそうです、楽しみです」

「僕は見てただけでもう胸やけMAXだよ…」

「優勝は目の前だな!」


盛り上がる一同だが、

「ワシ帰りたい」

ワタリがぼそりと呟いたのを、マットは聞き逃さなかった。

(ひぃぃ…愚図ってるし!)







一方、今日も一仕事終えて帰路に着くミサ・清美・テルの3人組は。


「あ〜疲れた〜あのカメラマン注文多すぎ。ねぇライト達どうなったかな?」

「さぁ…ちょっと電話してみましょうか?」

「…いい、ミサがやる!」

「まあ、電話くらい私がします」

「下心見え見えよ!」

「考えすぎでは?」


つまらないことで諍いを始めた二人をよそに、魅上はすたすたと先を歩く。



その足が、ふと止まった。


視線の先には、一件の居酒屋。


今まさに、金髪のにーちゃんが「営業中」の看板を出しているところだ。


「あれは…」

「何何?」

後ろから追い付いてきたミサがその視線を辿った。


金髪のにーちゃんがこっちを見る。酷い三白眼だ。顔の左半分には痛々しい火傷の――――

「って、メロじゃん!?」


正体を暴かれたメロは、うわっと一声上げて、そそくさと店のなかに引っ込んでしまった。


ミサがにんまりと笑う。

「ねぇ二人とも、ちょっと飲んでいかない?」


無言で頷く清美&照(略してキヨテル)。





果たして、三人のキラに目を付けられた、メロの運命やいかに?

更に、甘いものバカ食いコンテストの勝負の行方は?


数々の問題を残しつつ、長くなりそうなので物語は次回へ続く!

↑あざとい上に無計画



   To Be Continued☆
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ