本気
□Unplayable Game
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そんなことは考えただけで、メロに殺されそうだ。
ちゃんちゃらおかしい。
だからこそ言わせてもらうと、Bがそんな風にしてLの後継者の範疇を越えなければ…
いや、正確には越えようとしなければ。
キラ事件におけるLの捜査は、あんな形では終わっていなかったに違いない。
"死神の目"
お前の、その一言があれば。
過去を振り返ってああだこうだと口にすることが、これ以上ない愚の骨頂だとは分かっている。
しかし、Lに関することとなれば。
月並みな言葉を使えば、それは私にとって特別。
やがて怒りが頂点を過ぎると、いつものように、私は酷く冷めた気持ちになってきた。
怒りが治まったのではない。
怒りを自分のものとして支配する。
その為の頭の冴えが利いてきたという感覚。
Bのことはもういい。
Lという名の重さに溺れて自滅した奴の事など知るか。
後半に進むにつれて、傍点の数が増え読みにくくなってきた。
メロにとって強調したい部分が増えてきたということか。
やはりちょっとやそっと語り手に撤した程度で押さえきれる自我ではないらしい。