アイドルマスター

□惹かれて、惹きつけられて
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それは、終わりのない迷宮のように、囚われてしまう…



珍しく、自分の作業以外で、雑誌を真剣に見つめていた瞳に、
少し甘さ控えめの紅茶と出来立てのシフォンケーキを差し出すと、
輝いた瞳は、急に、自分へと向けられた。



「ねえ、冬馬は可愛いのと綺麗なの、どっちが好きなんだ?」

「な、なんだよ急に…」

「今日、貴音から借りたコレに、占いチャートっていうゲームがあるんだ」



フーンとカップを、テーブルに並べながら、
響とペット達が読んでいた雑誌を、再確認する。



「まて、それは…男がするモノじゃないだろうーが」

「いいじゃん、似たようなもんだよ」



「ねっ」と、首を傾げるしぐさに、文句を言おうとしたが…
うっとなってしまう自分の弱さに、敗北を痛感させられる。

知ってか知らずか、響の押しの強いトコロを
ここぞとばかりに可愛く披露されては、胸の内は困り果てた。
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