愛されるならいつかの夢

□3話
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シャーマンが集められるという横茶米軍基地に着いた。
こんなところでシャーマンキングを決める試合があるとは思えないのは何故だろう。
人が集まっているのは当たり前だ。だからってなんで出店があるの?
まるでただの縁日じゃない。

「ヘイ、らっしゃい!!そこのお嬢さん、たこ焼きはどうだい?」

しつこい勧誘を無視して幼なじみの姿を探した。
会おうとは思わないけどやっぱり一目見たい。
人混みを避けながら進んでいくと、人がいきなりぶっ飛んでいくのが見えた。
まるで巨大な何かに吹き飛ばされたような感じだったが私には何も見えない。
きっと持ち霊か何かだろう。
よく見ると、吹き飛ばされた人は葉の知り合いのようだ。
葉が彼に駆け寄った。

「ホロホロ!!」

「ちっちぇなぁ。」

葉達の前に上半身裸の上にマントを羽織ってる同い年ぐらいの少年がいた。
どこか葉に似た雰囲気を持ってる。
私はこの行方を見守るために建物の物陰に隠れた。

「お前、誰だ。」
 
あの陽気に葉がいつになく真剣だ。
あんな顔初めて見た。

「僕は未来王ハオ。」

は……お…?
確かに少年の口から「ハオ」と紡がれた。
彼が私の記憶について知ってる人物なの?
私はハオを見た。
すると、彼も私を見たような気がした。

「!?」

私は得体の知れない恐怖を覚えてその場を走り去った。
あんなのに関わるぐらいなら記憶なんて蘇らない方がいい。


しかし、遅かった。
その影はすぐ側にいた。

 

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