飛び降り指揮者
□お酒と性格
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「あ?口答えする気か?」
私は後悔した。
『いやぁ・・・その・・・。』
綺麗な金髪が揺れ、私を赤い顔で見つめながら酒を飲んでいる彼
「文句ないなら、その口を塞いでもいいんだな?」
なにを言おうかと迷ってたうちに、彼との距離は縮まっていき、彼の手が私の顎を掴み、自分の顔へと近づけた。
『ちょっとまって!しっかりしてよっ!』
そういって、顎に掴んでる手を払おうと頑張るけど、力が、強くて叶わない。
誰だこの人。
たぶん原因は私。
「問題無用!」
ちょっと意味ちがくない!?
『待てってば!』
原因は私です。
『翠っ!!!』
彼を変えてしまったのは。