君と僕。
□セクハラ禁止!
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祐希side
『祐希、ごめん。今日デートできないや。』
携帯の向こう側から弱々しく聞こえてくる声。
ああ、またか。
毎度のことなのでもうすっかりなれてしまった。
とはいえ、一応一ヶ月に一回なのだけれど。
「俺、そっち行こうか?」
『ふぇ?』
間の抜けた声が響く。
「今からそっち行くから。いいよね?」
『え、あ、ちょっ』
返事を聞く前に携帯をきる。
そして、パーカーを羽織って外に出た。
向かうは名前の家。
どうせ彼女は部屋のベットから動けずにいるのだから。
セクハラ禁止!