黒子のバスケ(夢)
□腐女子と海常
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「先生のアホ」
そう呟きながら、私は体育館へと続く渡り廊下
の扉を開く。
今日は待ちに待った同人誌の発売日だったので、帰り道に本屋に寄って予約していたその本を受け取りに行こうと思っていたのだ。
だが、クラス委員だからって黄瀬 涼太?だかっていうヤツの進路調査票を取りに行ってこいっていうお達しが出た。
なんで、休んでる間に委員会なんか決めるんだよ。っち。
にしたって、なんでバスケ部なんだよ。
いつも女共がたまってキャアキャアキャアキャアやってる場所じゃんか。
あ、くっそ
先生に悪態を付きながら、どんどん歩を進める。
体育館入り口に近くなってきた。
そこには溢れかえらんばかりの女子。
合いも変らず、黄色い声を上げ続けている。
・・・疲れないのかな。
そんな女子達を押しのけて、黄瀬というヤツのもとへ行こうとする。
だが、
黄瀬というヤツが誰だかが、わからない。
同じクラスだからわかるだろ、とかいう問題じゃないんだぜ★
なんせ、今まで自分のクラスに黄瀬っていうヤツがいることすら知らなかったから。
不登校だったんじゃねーの?
うん、きっとそうだ。
まあ、とりあえずわからなかったからそこら辺で練習してたパツキン兄ちゃんに聞いてみた。
「あの、黄瀬 涼太?さん?ってどこに居ますか?」
「え!?・・・俺っスけど・・・」
「ああ、アンタ・・・じゃないあなたが黄瀬くん。ちょいまち、覚えるから・・・・・・おっけー」
なにかに彼は驚いていたようだったが、気にしない。
加えて、後ろも煩くなっていたようだったが、気にしない。
「進路調査票、まだ出してないでしょ?受け取って来いって言われたんだよね。」
「ああ、アレっスか。・・・やべーどこやったっけ?名字さん・・・いや、名前でいいか!」
「あれ?なんで名前・・・?」
「いや、同クラだし・・・席、隣っしょ?」
「え・・・?」
え?席
隣・・・だれか居たっけか?
・・・・・・思い出せん。
「部活、もうすぐ終わるから、ちょっと待ってて!」
「え」
余計に帰りが遅くなった・・・