黒子のバスケ(夢)
□歩み
2ページ/3ページ
「あだ名〜、何やってんの〜?」
「む、紫原くん!」
「なんだ紫原。またコイツに話しかけてんのか?」
「お前はこういうことではなくて、もっと別のことに精を出すべきなのだよ」
「可愛いっスもんね!名前っち!」
「別にそんなんじゃねーし」
・・・なに、なんなの・・・?
ああ、周囲の女子の視線が・・・っ
「あ、ああああああああの!」
「「「「「ん/あ?」」」」」
「ひぅ!」
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
今、黒子君も居ないから隠れられないし・・・!
どうしよう・・・
・・・あれ?
黄瀬君の方から安全だよオーラが出てるような気がする・・・!
もしかして、180cm代?
「き、せくんって、身長何、cm?」
「ん?189っス!もうちょいで190いくんスけどね〜」
ぎりぎり安全!
180cmの人だと思えば!!!!
今までになく、俊敏に黄瀬くんの後ろに隠れる。
この人達と話すときは、いっつも黒子君の陰に隠れてたから・・・
「なんでいっつも隠れんの〜?しかも黄瀬ちんだしさ〜」
「人と話すときは目をみないといかんのだよ」
「なんで黄瀬なんだよ!」
「なんかオレの扱いひどくないッスか!?」
き、黄瀬くん、ごめんなさい・・・!
「前にも、言った、んですけど・・・っ」
か細い声でとぎれとぎれに話す。
「身長が高いヤツが苦手なんだろう?」
すると、隣から私の声じゃなくて、黄瀬くんでも青峰くんでも、紫原くんでも緑間くんでもない、別の人の声がした。
「「「「「「赤司くん/っち/ちん!!!」」」」」」
そこには、赤髪でオッドアイの少年でバスケ部の主将の赤司くんが・・・
「あんまり寄って、キャーキャー騒ぐんじゃない。困ってるだろうが」
「え、あの・・・っ」
話しかけてくれること自体は嬉しいんだけど!
身長が・・・ちょっと・・・
「手を出すんじゃないぞ」
「え?」
手を出す?
青峰くん以外はそんなことしなさそうだけど・・・
少なくとも、殴る蹴るなんて行為してるとこ青峰君以外は見たこと無いけど・・・???
その後、しばらくの間みんなは寄ってこなくなった。
たまに、黒子君と話をするぐらいだった。
どうしたのか、と思って聞いてみる。
「大会が、近いんです。」
「そうなんだ。頑張ってね。」
笑って言う。
大会・・・そんな話、少しも聞かなかったけれど・・・
まあ、いいか!
久しぶりの一人きりは静かで、静かすぎて。
少し、寂しかった。