黒子のバスケ(夢)

□歩み
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「あだ名〜、何やってんの〜?」
「む、紫原くん!」
「なんだ紫原。またコイツに話しかけてんのか?」
「お前はこういうことではなくて、もっと別のことに精を出すべきなのだよ」
「可愛いっスもんね!名前っち!」
「別にそんなんじゃねーし」


・・・なに、なんなの・・・?


ああ、周囲の女子の視線が・・・っ


「あ、ああああああああの!」

「「「「「ん/あ?」」」」」
「ひぅ!」


怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い


今、黒子君も居ないから隠れられないし・・・!

どうしよう・・・



・・・あれ?
黄瀬君の方から安全だよオーラが出てるような気がする・・・!

もしかして、180cm代?


「き、せくんって、身長何、cm?」
「ん?189っス!もうちょいで190いくんスけどね〜」


ぎりぎり安全!
180cmの人だと思えば!!!!



今までになく、俊敏に黄瀬くんの後ろに隠れる。

この人達と話すときは、いっつも黒子君の陰に隠れてたから・・・



「なんでいっつも隠れんの〜?しかも黄瀬ちんだしさ〜」
「人と話すときは目をみないといかんのだよ」
「なんで黄瀬なんだよ!」

「なんかオレの扱いひどくないッスか!?」



き、黄瀬くん、ごめんなさい・・・!

「前にも、言った、んですけど・・・っ」


か細い声でとぎれとぎれに話す。



「身長が高いヤツが苦手なんだろう?」

すると、隣から私の声じゃなくて、黄瀬くんでも青峰くんでも、紫原くんでも緑間くんでもない、別の人の声がした。



「「「「「「赤司くん/っち/ちん!!!」」」」」」


そこには、赤髪でオッドアイの少年でバスケ部の主将の赤司くんが・・・



「あんまり寄って、キャーキャー騒ぐんじゃない。困ってるだろうが」
「え、あの・・・っ」


話しかけてくれること自体は嬉しいんだけど!
身長が・・・ちょっと・・・



「手を出すんじゃないぞ」
「え?」

手を出す?
青峰くん以外はそんなことしなさそうだけど・・・


少なくとも、殴る蹴るなんて行為してるとこ青峰君以外は見たこと無いけど・・・???







その後、しばらくの間みんなは寄ってこなくなった。

たまに、黒子君と話をするぐらいだった。



どうしたのか、と思って聞いてみる。



「大会が、近いんです。」
「そうなんだ。頑張ってね。」


笑って言う。


大会・・・そんな話、少しも聞かなかったけれど・・・




まあ、いいか!


久しぶりの一人きりは静かで、静かすぎて。








少し、寂しかった。
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