dig 2

□rainy day
1ページ/1ページ

忘れたくない事なら
覚えようとしなくても
忘れる事なんてない
そう静かに感じる

あれはある寒い日で強い雨の中
僕はただ君だけを待ち続けていた

もし今が僕の終わり
だったとしたらそれでも
かまわないと思えるほど
何も怖くなかった

幸せに笑い合う人々が僕の
すぐ側を何度でも通り抜けたけど

一人きり傘もなく立ち尽くす僕は
誰よりも穏やかに微笑んでいた

凍える手をかざして
現れた君を見て
泣き出しそうになったのは
悲しみのせいじゃない

僕たちを一瞬の光が照らした
これからの行く道を祝うかの様に















[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ