petit.
□ホタル灯の約束
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「シロちゃん!おばあちゃん!速く、速く!」
太陽の沈みゆく時分、一人はしゃぐ女子(おんなご)を先頭に、村はずれの小さな川原へ。
「そんなに急がなくても蛍は逃げないよぉ、桃ちゃん」
穏やかに笑う、
小柄な年輩の女性。
そして、そのすぐ後ろを不機嫌そうに着いて行く、小さな少年。
それは、今宵目にする
螢燈のために。
そして螢燈の奇跡を
信ずるが故に…
○●ホタル灯の約束●○
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