祐悠

□お礼がしたくて
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はぁ…
随分と遅れてしまった…



祐希にメールしてから、結構時間が経っている。


大体、あのレジの混みようと定員の手際の悪さ…。……ま、クリスマスにケーキ買いに行ったんだ、当たり前か。



「祐希………怒ってるだろうな……」





今日の午後から降り始めた雪が止むことなく

静かな聖夜に消えていく。


気付けば見覚えのある公園。
一面の雪化粧に、月明かりが反射してとても明るい。



雪で遊ぶ、二人の子供────










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『ゆうたー!見て、すごいゆき』


『ほんとだ……』


『こんなにつもってるのに、あしたは晴れだって』


『………じゃあ、今日かぎりのいのちだね』




『えいっ』


『っ……やめてよ、ゆうき。えいっ』




『──っ!うわあ…つめたぁ……』


『ああっ…ごめん。…はやく家かえろう。かぜひいちゃうよ』



『……かぜひいたら、ゆうたのせー』


『ごめんごめん。ほら…、たまごがこおっちゃうよ』

『…………』


『…………、ほら』



『……………………ゆうた………』




『……………?──っ、!!ひゃあ』




『これでふたりとも、かぜっぴきー』



『もうっ……ほら、お母さんにおこられ



『ゆうた…………』


『?』







『あしたもゆき、のこってるといいね』








そうだね


明日も
明後日も
明明後日も
来年も
再来年も


その先も、ずっと




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(もう!二人とも、お使いから全然帰ってこないと思ったら!…………あ〜あ、びしょ濡れで………)


((ごめんなさい))


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