祐悠

□クリスマスケーキ
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属に言うホワイトクリスマスという奴か、
4時限目くらいから雪が降ってきた。

冗談でしょ、手袋忘れちゃったし

そういえば昨日の天気予報で、明日の明け方まで降るとか言ってたな…
なんて思いながら悠太のクラスへ向かう。






「ゆーた君 かーえろ」





教室に入ってドアを閉める。さっき歩いてきた廊下とは全然違う。温かい。ストーブに手をあてて待っている。




「あ…………ごめん祐希、先…帰ってて」



「…………何で」



「春と……部活のクリスマスパーティーに行くんだ。すぐ……終わると思う。」





何ソレ


今日は早く帰って二人でクリスマスしよう、って約束してたじゃん。部活の方が大切なわけ?俺の方が先に約束したよね?悠太にとって俺との約束より大切なものがあるんだ?






「…ふーん…」



「ごめんね。すぐ、帰るか………」


「何時に帰ってくるの」




「……………6時…頃…」



「わかった、6時ね。」





あからさまに音をたててドアを開け、出て行こうとした俺。たかが約束で子どもみたいだ。恥ずかしい。

そんな俺に向かって悠太は言った。





「手袋……着けてく?」



「…………いい」









悠太が寒くなっちゃうじゃん




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