椿×侍うさぎ

□ウチの近所の兄ちゃんは!
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「マジかよ…」



相手からその声が聞こえてきたのは私が住むマンションの目の前に着いた時だった



「どうしたんですか?」

わけがわからない私が話かけると、相手はバイクをおりた


私もそれに続いてバイクをおりる



「あの…」

そのとき私はその人の顔が見えた

そこには銀髪のやる気のなさそうな顔をした人が立っていた

さっきまではうしろ姿しか見えなかったけど意外に顔はよかった



「あっああ、」

私があまりにも見つめていたからなのかその人は我にかえったようにこちらを向いた


「…っ」

そのとき一瞬その人は目を見開いた

「なにか?」

不思議に思った私が尋ねるとその人はまたもとのやる気のなさそうな顔に戻った


「ああ、俺もここに住んでんだ」

今度は私が目を見開く番だった

「そうなんですか」

「ああ」



そのまま私達はマンションに入っていった

エレベーターに乗りボタンを押す

だけど、銀髪の人はボタンを押さなかった

私の中に嫌な予感が過る

エレベーターが私の階についた

エレベーターの扉が開き私達はまた一緒にエレベーターからおりた

そのまま私は自分の部屋まで歩く

そして…




「「マジかよ…」」

なんと銀髪の人は私の隣だった

「…まァこれからよろしくな」

「…よろしくお願いします」

そして私は自分の部屋へ銀髪の人は“坂田”とかいてある部屋に入っていった




お隣さんは銀髪です


(お隣に人が住んでいたなんて知らなかった…)

(おいおい、聞いてねぇぞ)

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