椿×侍うさぎ

□ウチの近所の兄ちゃんは!
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 ふ〜ふふん〜♪



その日私は上機嫌で家に帰っていた


「やっぱり♪給料日はテンション上がるよね〜♪」


浮ついたまま曲がり角を曲がると…


「うわっ!!」

「へ!?」











 ガッシャーンッ



バイクとぶつかった





「いったぁ〜」

そんなに重症ではないようだ

バイクに跳ねられても大丈夫な私って…





「イタタタタ…大丈夫か?お前」

自分の体の頑丈さに呆れているとバイクに乗っていた人が心配して駆け寄ってきた


「だっ大丈夫です…」

そう言って立とうとすると



 ガタッ



立てなかった…


どうやら足をやってしまったようだ


今度はそのことに気ずかなかった自分に呆れをおとりこして悲しくなってきた…



「大丈夫じゃねぇだろ」

その声が聞こえてきたと同時に体が浮いた



「ほぇ?」

わけがわからずにぼうっとしていると

今度はそのままバイクに乗せられた


「そら、送ってやる。家何処だ?」

「ええ!?」

意味が分からずに驚いているとバイクは動きだした




「だから、家何処だって聞いてんだよ」

相手の声が夜の町角に響いた

「えっと…」

何か言わなくちゃ…

そう思って相手の方を見ると…

そこには銀髪のうしろ姿が目の前に広がった

私は息をするのも忘れてその銀髪に見入ってしまった



あまりにもきれいで…



「おい、聞いてんのか!?」

「えっ!?あ、はい!」

相手からの声に我にかえる

「えっと、私の家は…」

結局、私はその人に家まで送ってもらった

.
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